RC造の雨漏りの原因
RC造と言えばマンションやビルを思い浮かべるかと思いますが、戸建て住宅でもRC造の家屋もあります。
それではまずRC造とは?何かからお伝えしていきたいと思います。
RC造とは、「鉄筋コンクリート構造」の事で、英語表記にすると、Reinforced Concrete Constructionの頭文字をとった略称です。ですので、鉄筋とコンクリートによって構成されている建物をRC造と呼んでいます。
RC造は高い耐火性、耐久性を持っています。
ですので、木造住宅と比較しても構造がしっかりしているから、雨漏りの心配は低いと考えられがちですが、雨漏りの発生している事例は多く挙げられております。
それでは、RC造での雨漏りはどのような原因があるかを見ていきましょう。
最も多い事例としては、経年劣化などによる、コンクリートのひび割れがあります。
しかし、目視では分かりにくいケースも多くあり、雨漏りの診断が難しいと言えます。ひび割れを防げば雨漏りが解決する場合も多いのですが、他の原因のケースも多くあります。
経年劣化が要因での雨漏りの原因として他にも、タイル目地の劣化や部材同士の取り合い部の劣化、防水シールの劣化などが、考えられます。
また、外部要因として、台風や地震、植物の根によりひび割れだったり、落ち葉等による、雨樋の目詰まりによるケースがあります。
実際に2011年では、RC造の雨漏り被害の相談件数は前年と比較して2倍近く増加しました。
2011年3月に東日本大震災が発生し、また8月には大型台風が発生した事が要因であるとも言えると考えます。
次回もう少し続きをお伝えして、鉄骨造りについてもお伝えしたいと思います。
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