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ALC外壁に張ってあるタイルと雨漏りの関係性 千葉市

ALC(軽量気泡コンクリート)パネルにタイルを張った外壁は、雨漏りの原因となるリスクを抱えています。ALCとタイルはそれぞれ異なる特性を持つ建材であり、その相性や経年劣化によって雨漏りにつながることがあります。

 

   

 

■ALCとタイルの特性

  • ALCパネル: 軽量で断熱性や耐火性に優れていますが、多孔質(気泡が多い)であるため、水を吸い込みやすいという性質があります。そのため、通常は表面に防水塗装やシーリングを施して防水性を確保します。
  • タイル: 非常に硬く、水をほとんど通さない耐久性の高い建材です。しかし、タイル同士をつなぐ目地材(モルタルなど)は吸水性があります。

■雨漏りの主な関係性

ALC外壁に張られたタイルが雨漏りの原因となるのは、主に以下の理由が挙げられます。

  1. タイル目地やALCパネルの動きによるひび割れ

ALCパネルは、温度や湿度によってわずかに伸縮します。一方、タイルは非常に硬く、ほとんど動きません。この異なる動きにタイルや目地が追従できず、ひび割れ(クラック)が生じることがあります。特にALCパネルの継ぎ目(目地)をまたぐようにタイルが張られている場合、ひび割れが発生しやすくなります。このひび割れから雨水が侵入し、タイルとALCパネルの間に入り込み、雨漏りへと発展します。

  1. 目地の劣化

タイルの目地は、経年劣化によってひび割れたり、欠落したりします。目地が劣化すると、タイルとタイルの隙間から雨水が直接ALCパネルに浸透し始めます。防水性の低いALCパネルは水を含みやすいため、内部に水が浸入し、構造材を腐食させたり、室内への雨漏りを引き起こしたりします。

  1. 施工不良

ALCパネルとタイルの間に雨水が侵入する原因として、施工不良も考えられます。タイルを張る際に、適切な下地処理や接着がなされていない場合、タイルが浮いたり、剥がれたりすることがあります。また、ALCパネルの継ぎ目の防水処理が不十分なままタイルを張ると、そこから雨水が侵入するリスクが高まります。

調査と対策のポイント

ALC外壁のタイルからの雨漏りを調査する場合、以下の点に注意します。

  • 目視調査: タイル自体や目地にひび割れや欠落がないか、タイルが浮いていないかを確認します。特に、ALCパネルの継ぎ目に沿って発生したひび割れは、雨漏りの危険性が高い兆候です。
  • 打診調査: タイルを軽く叩き、浮いているタイルがないか音で確認します。
  • 散水調査: 疑わしい箇所に水を撒き、室内の雨漏りを再現させて、水の浸入経路を特定します。
  • 赤外線サーモグラフィー: タイルとALCパネルの間に水が溜まっている場合、水の気化熱によって温度が下がるため、それを赤外線カメラで検知できます。

ALC外壁にタイルを張ることは、必ずしも推奨される施工方法ではないという意見も専門家の中にはあります。雨漏りを防ぐためには、定期的な点検と、ひび割れや目地の劣化に対する適切な補修が不可欠です。以上となります。

 

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