雨漏りしないルーフィングシートとは
雨漏りしないルーフィングシート」という表現は、完全に雨漏りを防ぐことを保証する特定の種類のルーフィングシートを指すわけではありません。ルーフィングシートは、屋根材の下に敷設され、万が一、屋根材から雨水が浸入した場合に、建物の内部への雨漏りを防ぐための重要な役割を果たします。
雨漏りを防ぐためには、適切なルーフィングシートの選択と、正しい施工が非常に重要です。
一般的に、雨漏り対策として重視されるルーフィングシートの特性としては、以下のような点が挙げられます。
・防水性: 当然ながら、水を通さない性質が最も重要です。
・耐久性: 長期間にわたって防水性能を維持できる素材である必要があります。
・透湿性(場合による): 内部の湿気を外部に逃がすことで、結露を防ぎ、建材の腐食を抑制する効果が期待できる場合があります。ただし、一次防水を目的とするルーフィングシートでは、必ずしも必須ではありません。
・施工性: 正確かつ迅速に施工できることが、防水性能を確保する上で重要です。
・耐候性: 紫外線や温度変化など、外部環境の変化に強いことが望ましいです。
現在、様々な種類のルーフィングシートが市販されており、それぞれ素材や特性が異なります。代表的なものとしては、以下のような種類があります。
・アスファルトルーフィング: 歴史が長く、比較的安価で防水性に優れています。
・改質アスファルトルーフィング: アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を混ぜることで、耐久性や耐候性を向上させたものです。
・合成高分子系ルーフィング: 塩化ビニル樹脂(PVC)やオレフィン系樹脂などを使用したシートで、耐久性、耐候性、施工性に優れるものがあります。
・ゴム系ルーフィング:ポロエチレンゴムなどを使用したシートで、高い耐久性や伸縮性を持つものが多く、陸屋根などに適しています。
日本国内で入手可能な製品としては、各メーカーから様々な高機能ルーフィング材が販売されており、建物の種類や屋根の形状、地域の気候条件などを考慮して最適なものが選択されます。
例えば、株式会社ロンシールは、高い防水性と防火性能を持つシート防水材を長年提供しており、その技術を基に、高反射断熱シート「ベストプルーフ遮熱」や、植物の根の侵入を防ぐ耐根シートなど、多様なニーズに対応した製品を開発しています。
また、デュポン社の「タイベック® ルーフプロテクター™」のような合成ルーフィング材は、軽量でありながら高い強度と防水性を持ち、施工性にも優れているため、広く採用されています。
重要なのは、「これを使えば絶対に雨漏りしない」という単一の製品を選ぶのではなく、建物の状況に合わせて適切なルーフィングシートを選び、信頼できる業者に正しく施工してもらうことです。
もし具体的な状況(建物の種類、屋根の形状、現在抱えている問題など)を教えていただければ、より的を絞った情報を提供できるかもしれません。お気軽にご相談ください
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