雨漏りしない屋根とは?①(屋根形状はシンプルに)

雨漏りしない屋根があるとするならば、それはきっと大人気になっているのではないでしょうか?
現状では雨漏りしない屋根は存在しません。それは何故か?屋根を構成する素材には寿命が存在しているからと言えます。また施工ミスであったり、元々雨仕舞いを考慮しなかったが為に、発生してしまったり、理由は数えきれない位あります。

客観的に雨漏りを見てみると、雨漏りが多い形状の屋根や雨漏りが少ない形状の屋根は統計上数字として出ています。
残念ながら、形状や部位よりも、施工内容の方がウエイトが高いと感じます。

まず注意するべきは例えば雨漏り発生件数が多い形状の屋根だからと言って、雨漏りする訳では決してありません。
もちろん注意するに越したことはありませんが。
逆に雨漏りがしない屋根も存在しません。

ではなぜ今回このような記事をお伝えすることにしたのか?
お住いの屋根の状況を理解し、定期的にメンテナンスを行い快適に過ごして欲しいという願いがあるからです。
複雑な形状の屋根であれば、シンプルな屋根よりも雨仕舞いの考え方が複雑になるため、雨漏りが発生しやすくなる可能性がありますし、逆にシンプルな形状であっても、雨がかりを考慮していない屋根などは注意が必要です。

例として、谷樋の屋根や外壁と下屋の取り合い部がある屋根、軒ゼロ住宅の屋根などが、形状として細心の注意を払って雨仕舞いを行うべき形状であると言えます。
これらは実際に雨漏り事例が多いという事があります。

片流れ屋根も本来屋根としては雨漏りに対して決して弱くはありません。ただ壁面については直接雨が当たりますので注意は必要ですが、最近の片流れ屋根住宅は軒ゼロが多いという事。コストを重視しすぎている可能性が高いという事が考えられます。
結果的に片流れ屋根は雨漏りが多いという結果につながってしまっているのではないかと思います。

雨漏りが発生しない屋根は残念ながらありませんが、切妻屋根や寄棟屋根が一番安心できる形状であると感じています。
理由は、施工事例が多い為、雨仕舞いの考え方も浸透している事が上げられます。
コスト面やシンプルな形状という事で考えると、切妻屋根が比較的安心できる形状かと思います。もちろん軒の出もしっかり確保した屋根が良いです。

新築で住宅を購入する際は、長期的な視点で一度考えて見て欲しいと思います。

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