結露?それとも雨漏り?
「結露「と「雨漏り」はその発生原因は全く異なりますが、実際はプロの建築家でも判断が難しいと言えます。
多いケースとして天井に雨染みができた場合、多くはまずは雨漏りを疑います。しかし実際には結露が原因というケースもあります。このようなケースでは雨漏り調査もとても大変です。
そもそも結露とは、空気中の水蒸気が冷えたものに触れて発生します。一般的な例として、冷えたコップに空気中の湿気が冷やされ、水分となる事ですのでご理解は頂けていると思います。
結露も雨漏りと同じく住宅においては天敵と言うべき事象であることは間違いありません。
カビの原因、壁などの建材が痛む、臭い、体調への影響など良い事はありません。
雨漏り、結露の原因で少なからずあるのが、残念ながら施工ミスというケースです。
断熱材や防湿層の設置ミス等が実際にあります。
屋根の結露には、小屋裏換気が有効の場合も多くあります。
小屋裏換気につきましては、別の機会にコラムに記載しようと考えております。
実際プロでも判断が難しい所ですが、ご自身で確認したい場合には、雨が降っているときに屋根裏を見てみる。中々分かる事は少ないですが、雨漏りが発生しているとわかった場合は、吸水バッグなどを使用し一時的にでも対処ができます。
また湿度計を使用するのも良いと思います。高い湿度の場合、結露の可能性が高いと言えます。
原因が雨漏りでも結露の場合でも、その様な症状がある場合には、根本的に対処するためにも専門業者にご相談をされる事をお勧め致します。
長く住まわれる住宅です。しっかり対処していくことが大事です。
焦らず冷静に対処していきましょう。