隠れた外壁の亀裂
先日、千葉市若葉区で、外壁の塗替えを、昨年させて頂いたお客様から、塗替えをした外壁が膨らんできたという電話がありました。早速、ご都合を伺い、現場の状況を確認してきたのですが、現段階でも、100%の見解ではないですが、どうも、外壁内部に雨が染み込んでいる様で、その水分の逃げ道がなく、既存外壁と塗膜の間に,膨らみが出来たものと思われます。
今回使用した塗材は、アステックペイントEC2000Fです。伸縮性を持つ防水性機能の高い塗料だったので、その伸縮性のおかげで、はっきりと風船の様な水の溜まりの確認が出来きました。その膨らみを、カッターで刺すと、茶に変色した雨水があふれ出し、外部からの浸入でないと事がハッキリわかりました。そして更に、状況を確認していきますと、どうも1階の掃出しサッシ上両側だけが、膨らんでいる事に気づき、そして、その上部には、外付けのアルミ格子タイプのバルコニーが取り付けてありました。
昨年の12月、雨漏り調査・修理を2件、(八千代市・市原市)でさせて頂いた現場が、同じくアルミ格子タイプの外付けバルコニーが付いていました。その1件は、恐らく千葉市若葉区のお客様のケースと同じではないかと思われます。外壁にアルミバルコニーを支えている、L型桁材とアングルプレートが施工してあるのですが、その内部のボルト廻りの亀裂と、補強部材で見えない部分の亀裂(取り外さないと確認できない)からの漏水でした。このケースも、過去に、見た目だけの外亀裂修理だけで、その後も、何回もお伺いした事がありました。大失敗しました。
今回は、予算はかかりますが、アルミバルコニーを取り外して、内部の散水・確認を勧めました。もちろん多少のリスクは感じておりますが、その他外壁水切りの、下側から出る残り水もあるとの事でしたので、バルコニー取付部材内部からの原因と判断できるに至りました。問題はそれ以外からの漏水原因の確認です?一度アルミバルコニーの取外しの予算を計上したいと思います。
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