外壁からの雨漏り?!外壁サイディングの盲点!
こんにちは!千葉県千葉市若葉区にて、雨漏り試験調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。
今回は、外壁からの雨漏りと題して、現在、横から吹付ける雨の際、1階天井または、壁から雨漏りしていると良くお問い合わせを頂きますが、そのお問い合わせの約10件中3件ぐらいは、何度か外壁のひび割れの雨漏り修理をしたのですが・・・。一時は止まったのですがまた雨漏りが再発しましたとおっしゃる方が比較的多いかと思います。そんな場合、雨漏り散水調査試験の為の現場確認に伺うと、漏れている直上階のサッシ廻り・外壁サイディングの緩衝目地または、モルタル外壁の場合はひび割れをしっかりシーリング打ちをしてあります。時には、ベランダが真上にある場合は、ベランダ床との下側のサッシ部にも、ここが原因ではないかと思われている様でかなり多めにシーリングを施してあります。雨漏りの原因は様々で、ベランダがらみのサッシ下との取り合い部は原因として多い箇所ですが、それでも止まらないとお客様はお話しされます。
当社としても、その様な場合は、魔法でもないかぎり、「正確に漏っている入口はここです。」言えません。
下側から順番に散水試験をしていくしかありません。人間の心理または、一般的に目から入ってくる情報により人は考えを巡らせます。まして、雨漏りの原因箇所を探るとなると、本来ひびが入っている所を疑うわけです。私も、もちろん最初は疑います。
散水試験調査の場合は、別の言い方をすれば、「ここは雨漏りの侵入口ではありません」と証明するのも調査の一つです。原因を見つけるのは大前提で、ここからは今現在は侵入していないので安心してくださいも大切な仕事です。
■そんな現場での散水調査の結果は、大きく分けて原因の方向性は二つあります■
① 過去に工事をしたシーリング等の劣化または正しく施工をしておらず雨漏りを止めきれていない
② 材料の特徴または、施工段階で適切な工程を進めていない場合です。
① の場合は、お客様がご自身でホームセンターで材料(シーリング等)を購入頑張って行ったケース。もう一つは、業者(職人さん)が、可能性が有る所を作業(シーリング等)して、それでも止めきれないので、重ねて作業したり、止まらないので余計なところまで作業(シーリング等)をしている場合です。このケースの場合、施工をした業者さんは、だんだん逃げ腰になり、お客様から離れて行きます、典型的なパターンです。
② の場合は、外壁自体に問題がるとか材料自体の耐久性が悪い、またはその当時の施工方法に問題がるケースです。
外壁自体に問題がある場合のケースとして、厚みがない、外壁混入物の規格が水・熱・風に弱い等が上げられます。結果、ある一定の築年数が経過した時に、雨漏りとなって露呈されます。
当時の施工方法に問題があり、窯業系サイディングに良くあるケースですが、サイディング本体は長さ約3M高さ約45㎝約厚み15㎜の長方形の板チョコの様なものを胴縁材と言う部分に下側から張付けていくのですが、まず、その張る手段として外壁の外側から釘で留めている。(今はあまり行わないです)また厚みがない。次に通し柱・管柱・間柱等の構造体に直接止めている(建物が地震等で揺れた時、外壁に負荷がかかってしまい、ひび割れを誘発してしまうそして裏側に通気層が設けられていない)
③ 最後に、窓廻り(サッシを取り付ける際の雨水対策(2次防水処理)が正しく行われていない。と言うところでしょうか。
① が原因により、雨漏りが発生している場合は、基本的な事です。今現在修理したシーリングの上から再度シーリングを塗りつけるのではなく、一旦全て取り除きプライマー処理後、シーリングを打ち込む様にしてください。
② が原因より、雨漏りが発生している場合は、恐らく中々雨漏り修理(①のシーリング処理)を行ったが、まだ、雨漏りが止まっていないと言うケースだと思うのですが、恐らくサイディング外壁を下側から張っていく際の横サネ目地から入り込んだ雨水が、雨漏りの原因である事が多く、その場合には、直接柱等に打ち込んでいる現在の外壁サイディングを一旦剥がして、通気胴縁を取り付けて、新規サイディングを張る事により、雨漏りはとまってくれると思います。
③ の場合は、和室外付けサッシに漏れてくるケースが多く、地震・木部の乾燥等により、障子を走らせている、鴨居の取り合い部から漏れている事が多いです。やはり、この場合もサッシの付け直しをしていかないと雨漏りは止まりません。
以上でサイディング外壁の盲点のブログを終了致します。