1雨戸戸袋から雨漏り?雨漏り散水試験調査の為の現場確認に伺いました。
こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。
今回ご紹介する、雨漏り散水調査案件ですが、1階和室天井・壁から雨漏りが発生しているとの事で現場確認に伺いお客様からお話を聞いて参りました。
現場確認に伺い状況を確認すると、電話にて概略を伺った内容より、はるかに残念な状況でした。雨漏りの原因が解らないと言う事は、こんなに対策が遅れるのかと思いました。
■今回の場合、雨漏りが起きる必然的な事とは■
雨戸戸袋のワイドサイスが大きく笠木部にくい込んでいて納まりが悪く、戸袋内部に入り込んだ雨水は底の部分からバルコニー床に流れ出る仕組みになっているのですが、外に逃げる際、笠木部内部に入り込み1階和室天井に流れ出てしまっている
たくさんの現場でお目にかかる悪い納まりのひとつです。現在もそうですが、図面上の寸法は芯々にて表記しています。当然入れ込んでいる入れ隅部は取り合います。柱は105㎜+12.5㎜が基本造作厚ですので、単純に105+12.5÷2の寸法が入れ込んでいる側のワイド寸法にくい込んできます。その部分を見込んだサイズでサッシを取り付けなければならないのですが、普通サイズのサッシを付けてしまう。この場合入れ隅サッシ(ワイド寸法が短くなっているサッシ)を付けて、笠木内部にくい込まない様に納めなければならないが、築年数が25年以上前の住宅に多いのですが、通常のワイド6尺を入れてしまっている。雨が漏れるはずです!
雨戸戸袋内部は、外壁が張っていないのはご存知でしたか?
そうなんです!外壁は張られていいなく、殆どの場合、透湿シートの上には、厚み5.5㎜程度のケイ酸カルシュウム板のみ張られているだけです。新築当時は、これでも、取り合い部を防水テープ又はシーリングを廻してあれば漏らないのですが、人間の体と同じで、築年数が経過してくると、いろいろな不具合(隙間・ひび割れ・乾燥)が出てきます。中にはこの防水テープ・シーリングを施工していない建物も存在します。そんな建物は、間違いなく戸袋内部から雨漏りが発生します。
こんかいのお宅は、目視の状況から、今述べた事を想像しながら雨漏り散水調査試験を行いたいと思います。
以上で報告を終了致します。
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