雨漏りの原因はベランダ床からの防水不良?当社で調べます!
こんにちは!千葉県千葉市若葉区にて、雨漏り試験調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。
今回は、1階のリビング天井から、雨漏りがしている・また和室天井から雨漏りがしているとよくお問い合わせを頂くのですが、お宅に伺い詳しく雨漏りの状況をお聞きすると、皆さんベランダの「床がこんなに傷んでいるので床からの雨漏りですかね」とお話しされます。ごもっともです。見た目の感覚では、塗装は完全に剝がれているし、その下の防水層も歪んでいる様に見えています。しかし、散水をして調べてみると意外と床事体から漏れていません。私どもは、雨漏りがしている部屋の上に、ベランダがある場合は、最初に排水に栓をしてベランダ全体に水を貯めます。報告書では貯水検査と表現しますが、約2時間から長い時で5時間位は貯めておき雨漏りの検証をします。それでも、雨漏りの原因としては少ないです。
ベランダ廻りでは、さまざまな原因により、その下の部屋に雨漏りを引き起こしてしまいますが、その中でも比較的多く原因として事例が上がっているベランダの出入り口であるドア・サッシ類からの雨漏りについて述べてみます。
40年以上になりますと、ベランダ自体が建物にありませんでしたが、住宅への居住性の確保から、様々なデザインの住宅が建てられる様になり、ベランダの存在も増えてきました。最初の頃は、雨仕舞いの観点から、ベランダの真下には居住スペースは計画しませんでしたが、建設部材の進歩により、ごく当たり前の様にベランダの真下にも部屋が出来る様になりました。そんな時代の流れの中、好景気に恵まれ、俗に言うバブル時代が訪れ、建売と称される住宅がスピード重視建てられ、満足のいかない建物が増えて来ました。お問い合わせを頂く建物が全てそうだとは申しませんが、そんな建て方をされた住宅が雨漏りを起しているのも現実です。
第三者機関の保証協会からも、ベランダの造作基準仕様書は出回っておりますが、その基準に満たない造りや、手抜きと思われる造り方や、一生懸命仕事をしているのですが正しいベランダの防水性を考慮した納め方を知らない業者も多くかかわっていたと思われます。一般の方でも解り易く表現したドア・サッシ廻りの雨漏り原因事例をご紹介します。
■ドア・サッシ廻りにおいて雨漏りを起し易いベランダとは■
■ベランダ床と掃出しサッシ枠下まで高さが10㎝以下である
■木製サッシである(設計士に建ててもらったのに)
■輸入サッシである(ツバイフォー住宅に多い)
■サッシの下枠の下に隙間がありその下にアルミ部品が付いている(水切りです)
■雨戸を収納しておく戸袋とベランダ立上り壁がくい込みあっている
■サッシ廻りのシーリングが切れている
■サッシと硝子が接しているゴム状のパッキン材(ビート材)
以上が、今までの雨漏り散水調査修理をさせて頂き原因とされてきた事例です。この内容は、あくまで私が経験してきた内容ですのでこの部分だけであると断定したものではありません。少しでも参考にして頂ければと思います。このブログを読まれた方で、この事例の修理方法をお聞きになりたい方は、お気軽にHPに記載されているメールかお電話等でお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
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