屋根からの雨漏り発生!下葺ルーフィングシート材の重要性とは?
こんにちは!千葉県千葉市若葉区にて、雨漏り試験調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。
今回は、当社にて以前セメント瓦屋根から雨漏りが発生修理をさせて頂いた現場の件についてご報告します。
みなさん!屋根からの雨漏りの原因は、「瓦が割れている」「一番高い所にある棟板金がはがれた」「スレート瓦にコケが生えて茶色くなっている」からと思っていませんか?
もちろん今挙げた事により雨漏りも発生していますが、一番多い直接の原因は何だと思いますか?
それは、瓦材の下に敷いてある専門用語で「ルーフィングシート」が劣化する事により(破けたり、熱により溶けたり)雨漏りは発生しています。屋根から雨漏りの侵入を防ぐ為の造作方法として、直接雨風紫外線から守ってくれているのは瓦屋根で、この瓦屋根材は完全に防水性が有る訳ではなく、必ずその内部に雨水は侵入していいます。その侵入した雨水を内部でしっかり防水するのがルーフィングシートです。このシートが劣化する事により間違いなく、野地板に浸み込み、屋根裏に廻り、天井材に染みを付けてしまうのです。
建物は1次防水処理が屋根材、2次防水処理がルーフィングシートの2段構えで建物を守ってくれているのです。
■2015年6月セメント瓦から、金属屋根材に葺き直した工事の例■
■雨漏りしている屋根材の様子(セメント瓦の場合)
■下葺ルーフィングシートが劣化している様子(アスファルトフェルト)
■その後野地板材を修理した様子(野地抜き板)
■新規下葺材(内部に浸入した雨を速やかに排水するゴム系の突起物が入った最高級シート)
■葺き替えの様子(耐震対策を兼ねた金属屋根ガルバリュウム鋼板葺き)
以上の様に、下葺材がかなり傷んでいるのかご理解頂けたと思います。これは、築40年以上のお宅ですが、びっくりするぐらい熱で傷んでしまうのです・・。ですから、よく営業マンの訪問を受け、棟板金に隙間があるから雨漏りするよ!とか、瓦がずれているから雨漏りするよ!なんて言う営業マンには絶対騙されないでください。
また、瓦ロックと称した、瓦材にシーリングを勧める業者がいますが、これも絶対に行わないでください。
■瓦ロック
以上でご報告を終了致します。
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