折板屋根と雨漏りの関係とは?
折板屋根とはいったいどのような屋根でしょうか?
まずは言葉から、折板屋根は(せっぱんやね)と呼びます。
表記については、折版や折半という表記も使われておりますが、全て同じと考えて良いでしょう。現状では、折板か折半が多く使用されています。
折板屋根とは、鋼板を折り曲げて、山谷の波型に成形し強度を確保させている屋根形状を言います。皆さんも一度位は見たことがあるかと思います。工場や倉庫などでよく見られる屋根です。
素材としては、昔より使用されているトタンで鋼板のみでしたが、現在は主に使用されているガルバニウム鋼板、他にもカラーステンレスやフッ素鋼板なども使用されているケースがありますがコストが高い為、現在ではガルバニウム鋼板が主流となっています。
現在においては、コストパフォーマンス的に最も優れていると言えます。
種類としては、はぜ締めタイプ、重ねタイプ、嵌合タイプ、二重葺きタイプ、ワン曲加工など多種工法が存在します。
上記の種類により、雨漏りの関係性に対してもある程度予測できます。
例として重ねタイプの折板屋根では、ボルトで固定する為、キャップが無い場合にボルトの錆が出て折板屋根自体に錆が移り、雨漏りが発生するケースもあります。キャップも紫外線に弱い傾向がありますので、定期的なメンテナンスを行うようにしたいです。
はぜ締めタイプや嵌合タイプの折板屋根でも、15年程度で赤錆や孔あきなどの劣化症状が見られる場合があります。
折板屋根は、錆びを発生させない為にも、定期的な塗装等メンテナンスを行う事が長持ちさせる為には必要でしょう。
他にも折板屋根は緩勾配でも設置可能であることがひとつのメリットですが、枯葉やゴミなどが溜まりやすくなり、その結果水捌けが悪くなります。水捌けが悪くなることも雨漏りのリスクが上がりますので注意が必要です。
折板屋根ではローコストでの設置が可能ですが、定期的なメンテナンスを行うことでより安心して長持ちさせることができるようになります。