サッシ廻りの雨漏りについて

先般、「納まり」に関してお伝えしてきましたが、納まりと関連が深い、サッシ廻りの雨漏りについてお伝えしたいと思います。
なぜサッシ廻りなのか?その理由はひとつです。
雨漏り侵入位置として、とても多い部位だからです。
別名、サッシ廻りとは「外壁開口部」と表現されるケースがあります。
外壁開口部には、主に「サッシ廻り」と「貫通部廻り」がありますが、今回はサッシ廻りに注目してみたいと思います。

雨漏りには様々な原因があることは、弊社のサイトを閲覧されている方なら少なくともご理解いただけていると思います。
サッシ廻りにおいても、施工上の不具合であったり、劣化によるもの、ヒビ亀裂などによるものと様々です。
木造建物は、雨水を外に排出する構造と雨水を室内に漏水させないように1次防水と2次防水で防ぐようになっています。
(1次防水と2次防水については、以前の記事を参照ください)

その中で比較的多く雨漏りの原因として考えられるケースが多い事としてシーリングがあります。
外壁開口部においてシーリングとは、開口部材と外壁材との取合いの雨水を防ぐ役目として接着性・伸縮性によって建物を守る役目が主です。
しかし、雨漏りの発生により、本来塞いではいけない部分にシーリング処理をして雨水の逃げ道を塞いでしまい室内に雨水を呼び込んでしまうケースも多々あります。これを業者が行ったとすればやはり施工不良と言わざるを得ません。
シーリングは風・雨・紫外線の影響を受けやすく劣化します、5年から10年の間一度点検を行った方が良いと思います。

また、サッシ廻りでの雨漏りでは、2次防水の処理の不具合も目立ちます。サッシ廻りの2次防水処理不具合の代表的なものとして防水テープの素材・張付け不良が挙げられます。詳しくは別のブログで説明しますが、特に材料の素材に関しては、現在の商品とはかなり違いがあります。
2次防水は外からは見えない部分ですので、隠れた瑕疵の存在と言えるケースで雨漏りが発生することが多々あります。

雨漏りの原因を突き止めなくては、正しい解決ができません。
費用は掛かりますが、弊社で行っている散水調査が、適切に原因を追究できる方法の一つです。
雨漏りが発生したから、とりあえずシーリング材で周りを塞いでみたなどは、後々逆効果になるケースもありますので、まずはしっかり雨漏りの原因を追究できる業者に依頼することをお勧めいたします。

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