アメリカの中古住宅はなぜ価値が上がるのか?

いきなりアメリカの住宅?とビックリされた方も多いかと思いますが、本コラムでは雨漏り以外の住宅の情報なども積極的にお伝えして行ければ良いと考えております。ちょっと一休み的な雰囲気でお読み頂ければと思っております。

日本の住宅は、中古住宅の価値が大幅に下がる。というのが当たり前のようになっています。
おおよそ20年~25年程度で無価値と査定される業界慣行があります。
この状況が、他方に様々な影響を与えている為、仕組みを根本的に見直す流れが始まっています。

単純に、アメリカの住宅は価値が上がる。日本の住宅は価値が下がる。という理由には、当然ながら複合的な要因があります。

住宅流通市場においても、アメリカは新築住宅の戸数よりも中古住宅の売買戸数が圧倒的に多いのです。逆に日本では、過半数以上は新築住宅となっております。なんと欧米の中古住宅の流通量は、日本の約38倍とも言われています。
ある意味では日本が特殊なのかもしれません。

もう少し違いを比較してみましょう。

まず日本では住宅を購入したら、殆どの方は一生住む予定でいます。
しかしアメリカでは、7.8年毎に住み替えるという統計があります。

次に、日本では住宅に不具合が出ない限り、リフォーム、修繕、リモデルは行わないと言えますが、アメリカでは、引っ越しすると殆どのオーナーが、リモデルやアップグレードを行い、住宅に手を加えます。

ここだけでも、アメリカでは常に住宅に手を入れ、その時代に沿うようにまた、自分自身が住みよい住宅に変更することを行っている事で、住宅に価値を生み出し魅力的な住宅にすることによって価値が下がらないと言えます。

7.8年で住み替えというと、日本でいうと車の買い替えみたいな感じですかね。
もしかしたら、今後の日本の住宅事情の進むべき道が、欧米諸国の住宅事情が参考になるのではないでしょうか。

もう少し続きます。お付き合いください。

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