創発雨漏りとは?

雨漏りの4つのタイプをそれぞれお伝えして参りましたが、今回は最後の4つ目である「創発雨漏り」についてお伝えしていきます。

【創発雨漏り】とは、雨が建物の外から入り込む場所も、雨が建物の中に出てくる場所も、ともに複数箇所ある場合を含めて、各要因の複雑な相互作用により、問題(不具合)のある部位ごとの性質にとどまらない複雑な雨漏り。という意味で使用されております。ちょっと難しいですね。

雨漏りにおいて、非常に解決が難しく困難な雨漏りのタイプとなります。
「創発」とは部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が全体として現れること。として使われておりますが、簡単に申し上げますと、建物の色々な部位が複雑に絡み合って発生した雨漏りという事であり、今までお伝えしてきた、単一雨漏り、複数浸入雨漏り、複数浸出雨漏りが複雑に混ざりあった状態の雨漏りと言えると思います。

改めて申し上げておきます。
「雨漏りは解決には、原因を特定することがとても重要です」

原因が特定できていないのに、「ここだろう?」と修繕する業者が存在しているのは確かです。
迷惑を被るのは誰か?そこにお住いの方です。
費用、時間、労力全てが無駄になります。
そんなことは許されてはいけません。

また、雨漏り調査を無料で行いますというキャッチコピー等も見かけますが、私からすれば、これも雨漏りの原因が分からなくても無料なのでと逃げる為だと思っています。そんなことになったら、今まで費やした時間と労力が無駄になります。

しっかり調査費用を頂いて調査する場合、そこには「責任」があります。
責任をもって原因特定を行わなくてはいけません。

雨漏りは修繕よりも調査(原因)が重要であると、ご理解頂きたく思います。
話が逸れてしまいましたが、今回までで4つタイプの雨漏りについてお伝えして参りましたが、是非ともお客様にも知っておいて欲しいと思います。何故なら、このような基本的なことすら知らない業者があまりにも多いのが現実だからです。

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