住宅の雨漏りしやすい部位について
雨漏り事故の原因箇所について、公表されているデータから住宅の雨漏りしやすい部位について見ていきたいと思います。
木造戸建ての場合、細分化された原因箇所を見てみると実に150か所以上あります。
これだけを見ても雨漏りというのは、住宅によって様々な要因がある事が見えてきます。
大きく分類すると、以前の記事でもお伝えした事がありますが、
外壁部からの雨漏りは4割を超えています。実は雨漏りは外壁の方が多いのです。
多くの方の場合、雨漏りは屋根からという認識があるようですが、
屋根部は2割程度となっているのが実情です。
他にも取り合い部も4割近くあり、実際上記の割合で考えますと、外壁部から4割となっていますが、この中には、サッシ廻りの取り合いや開口部なども含まれている為、取り合い部の発生率が高いと言えます。
また、雨漏りの割合が高い箇所として、下屋の壁止まり軒部が挙げられます。
新築すぐの雨漏りは例外ですが、数十年経ってからの雨漏りなど、住宅の雨漏りは個人的な意見となりますが、減る事は無く増えてくると予想しています。
その理由として、自然環境の変化が挙げられます。
近年、大型の台風やゲリラ豪雨などの増加により、間違いなく住宅の環境は厳しくなってきております。
屋根を見ても数十年経過した住宅では、釘が抜けそうだったり、ヒビ割れ、漆喰等の劣化など、実際は雨漏りにはなっていないが、雨漏りリスクを抱えている住宅は多く存在しています。外壁の場合シーリングの痛みが結果的に2次防水の劣化を早める事もありますので、注意ください。シーリングは5年から10年が耐用年数と言われております。
雨漏りが発生してから補修を行うより、数年毎に定期的にメンテナンスを行った方が、結果的にコストがかからない可能性が高いと思います。大事な住宅のメンテナンスは、雨漏りの専門家のいる業者にご依頼される事をお勧め致します。