屋根の構造と用語

今回は、屋根についての構造・用語についてお伝えしていきたいと思います。

屋根と言うのは住宅の一番高いところで、風雨・紫外線から住宅を日々守ってくれている重要な所です。

普段の生活の中で、屋根を意識する機会は殆ど無いと思いますが、屋根をほったらかしにしていれば、雨漏りなどのリスクに晒される恐れがありますので、屋根の構造や用語について知っておいて損はないと思います。

また今回のコラムをきっかけに屋根に対して気にするようになって頂ければ幸いであると思います。

□ 垂木(たるき)
垂木とは、母屋(もや)の上に取り付ける、木の棒を言います。そしてこの垂木の上に野地板(のじいた)と呼ばれる合板を張っています。
垂木は野地板を支える大切な屋根の下地材であると言えます。
屋根の傾斜に対して垂れ下がるように斜めに設置する部材の為「垂木」と呼ばれています。

□野地板(のじいた)
野地板とは。垂木の上に張る板で、面の形で屋根全体の重さを支え、屋根本体を保持させる役割があります。

□下葺き材(したぶきざい)
野地板と垂木の上に貼る防水シートであり、雨漏りを最終的に防ぐ二次防水の役割を担っています。
ルーフィングシートとも呼ばれます。
この下葺き材に不具合が生じると、野地板や垂木が雨水により腐食してしまう、その結果雨漏りに繋がってしまいます。

□鼻隠し(はなかくし)
鼻隠しは、垂木の先端部分を垂木鼻と呼び、この鼻を保護するために、取り付ける板を鼻隠しと呼びます。
また、雨樋を取り付けている板(雨樋の裏側にある板)を鼻隠しと呼んでいます。

□破風板(はふいた)
破風板と鼻隠しの違いは、鼻隠しは屋根に対して水平に取り付けており、雨樋が設置されています。
対して破風板は、屋根の傾斜部分に取り付けています。
一言で「屋根」といっても色々な部材で構成されており、それぞれが大事な役割を担っています。

今回は5点をご説明いたしました。
是非、一度ご自宅の屋根の構造について調べてみては如何でしょうか。

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