雨水侵入箇所の統計

雨漏りは多種多様な箇所から発生しております。
そして、たとえ同じ個所からの雨漏りでも、原因も同じでは無いのです。
1軒1軒それぞれ気候条件や、建物の作りも違いますから当然と言えば当然であると言えます。

しかしながら、雨漏り修理を行っていると、雨漏りが多い箇所と言うのは、統計的に算出されてきます。
今回、雨水侵入が多い位置をお知らせすることで、注意して頂き、雨漏りになる前にメンテナンスを行って頂ければ幸いであると思っております。

それでは、まず木造住宅において雨水侵入位置が多い所として、
①『サッシ廻り』があります。
サッシ周りは、比較的雨漏りの原因になるケースが多く、屋根よりも外壁の方が雨漏りが多いと言われるのは、このサッシ周りからの雨漏りが多いからと言えます。(サッシ廻りの雨漏りについての過去記事を参照ください)

もうひとつ多い箇所として、
②『屋上及びベランダ』があげられます。
一般住宅では、屋上を設置している住宅は多くないかもしれませんが、陸屋根の屋上などは、定期的なメンテナンスが必要であると言えます。
そして、どの住宅にも当てはまる『ベランダ』です。
ベランダは、人の出入りもあり、尚且つ外壁や屋根と同じように、日々紫外線や風雨に晒されている部位です。
防水の状態、排水溝の状態、笠木などチェックする箇所は意外と多くあります。
ベランダは、目視でチェックできる所も多いですので、気になった箇所を見つけた際は、できるだけ早めに、点検を依頼してほしいと思います。

続いて、鉄骨造の場合は、
①『ALC版間目地』が多くあります。
ALCの外壁は止水をシーリング材に頼っているので、シーリングの劣化には注意が必要と言えます。早ければ5.6年で劣化しているケースもありますので、雨漏りになる前にメンテナンスを行うように心がけて下さい。
ALCについては、他にも
②『ALC版ひび割れ』により雨漏り(雨水の侵入)になるケースが多くあります。
③、④として、『屋上及びベランダ』や『ドレン廻り』があります。
鉄骨造の場合、陸屋根の屋上が多くある事が関係しています。鉄骨造の場合、耐水性は高いわけではありませんので、注意が必要と言えます。

最後にRC造の場合は、
①『屋上及びベランダ』、『ドレン廻り』の発生が多い傾向にあります。
鉄骨造よりRC造(鉄筋コンクリート造)の方が、耐水性は高いのですが、逆に鉄筋コンクリートだから大丈夫だろうと、メンテナンスを怠っているケースなど見受けられます。
③、④として、『外壁ひび割れ』、『打継目地』など外壁の関する部位からの雨漏りが多く報告されています。
RC造であっても、安心せずに定期的なメンテナンスは必要だと言えます。

雨漏りを発生させない為にも、定期的なメンテナンスを行う事をお勧めいたします。

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