木造建物において雨水処理の重要な考えについて

木造建物において、雨水を防ぐ為に1次防水と2次防水という考え方があり、この1次防水と2次防水がセットとなり雨水の侵入を防いでおります。
以前にもご説明致しましたが、改めてもう一度お伝えしておきます。

屋根の場合では瓦、ストレート瓦など屋根の仕上げ材が『一次防水』であり、下葺き材のアスファルトルーフィングが『2次防水』であります。
外壁の場合では、サイディングなどの外壁仕上げ材が『一次防水』であり、下葺き材の透湿防水紙やアスファルトフェルトなどが『2次防水』となります。

数十年経過した住宅では、屋根の場合は、棟板金や釘の浮いた部分のチェックを行っておきましょう。
まれにですが、釘の浮いた部分から雨が入り込んでしまうケースもありますし、合わせて屋根の状態もチェックしておくことをお勧めいたしまします。
外壁の場合では、チョーキング現象が発生する、シーリングの劣化などがひとつのメンテナンスサインと言えます。

『1次防水』と『2次防水』がしっかり機能していれば、雨漏りにつながる事はありませんが経年劣化によるダメージなども考えられると思う場合は、早めに点検を行っておくことが後々の為にも良いでしょう。

『1次防水』と『2次防水』と同様に重要なことがあります。
それは『雨仕舞い』です。
『雨仕舞い』は、本コラムでも何度も取り上げておりますが、雨水の浸入や漏るのを防ぐこと。またその施工方法であり、雨水を外に排出する役割を持っています。

『1次防水』・『2次防水』・『雨仕舞い』の3つがキチンと施工されていれば雨漏りは起こらないと言えます。

もしあなたのお住まいが『1次防水』『2次防水』『雨仕舞い』のどれかひとつでも不安なことがありましたら、お気軽にお声かけ頂ければと思います。

雨漏りの専門家としてキチンとご対応させて頂きます。

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