パラペット金属笠木編

前回、笠木とは?という言葉や部位についてお伝えしましたが、今回はパラペット上部に付いている金属笠木についてお伝えしていきたいと思います。
前回でもお話ししましたが、笠木とは屋根と同じ考えを持って雨仕舞いを行う事が重要であるとお伝えしました。

それでは、まずパラペット(立上り外壁)についてご説明していきます。
パラペットとは陸屋根などでは、周囲を囲むように立ち上げられた低い壁(手すり壁)のことです。
「手すり壁」の他に「胸壁」とも呼ばれる事があります。
他にも店舗の正面上方に取り付ける壁で、看板を取り付けるために設置される事もあります。

残念ですが雨漏りの事例が多い部位の一つと言えます。

話は変わりますが、雨漏り関連で色々調べてみると「パラペット」や「陸屋根」そして「笠木」という言葉は良く出てきます。
でも普通に考えて見ると、この様な言葉の意味は良く分かりませんよね。
もしあなたが業者さんから「パラペットがなんたらかんたら…」と言われても分からないのが普通でしょう。

一般の方々が、もし雨漏りでお困りの時、言葉の意味をご理解できていれば、質問もできるようになりますよね!
皆様が適切な判断ができるように、弊社のコラムにて情報を提供できればと感じております。
パラペット金属笠木についての雨漏りの事例として、笠木のつなぎ合わせの部位やネジの部分の隙間、笠木の下側からの吹き上げ、シーリング材の劣化などから雨水が侵入して、下地の木部が腐るケースなど多く発生しています。
笠木自体はアルミ製の場合、熱による伸縮はあまりありませんが、鉄(スチール製)の場合は、熱による伸び縮み・蓄熱性による劣化が良よく見られます。また、風の最も吹き付ける部分でもありますので、見た目には変化が見られませんが、ある日突然、曲がっていたり、吹き飛ばされてしまう場合はございます。そうなってしまうと間違いなく雨漏りが起きてしまいます。
以上の様な自然現象により、屋根・外壁同様1次防水・2次防水の観点で雨仕舞をしっかり行わないとならない部位なのです。

もし雨漏りが発生したとしたら冷静に対応することです。
その為に、弊社では色々な情報をお伝えしていきます。

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