瓦屋根の雨漏り修理

 

先日、千葉県八千代市の隣市のお宅で、屋根瓦からの雨漏りではないかと言う事で、雨漏り再現散水調査を行いました。長年の間、漏れた跡が2階の和室の天井にしっかり残っていて、天井表面材が剥がれそうでした。

今回は、散水調査の為の、現場確認に伺った際、2階の瓦屋根から、漏れている可能性があった為、安全対策上2名体制で行いたい旨を、お客様に伝え了解を頂きました。

雨漏りの原因として、屋根からの雨漏りが多く発生していると、思われている方が多いのですが、そんな事はなく、外壁・開口部からの漏れるケースが、多く発生しているのが現実です。当日は、9時ぐらいからスタート、結果的には、2時間後に、いつも発生している現象と同じ雨漏りが確認されたのですが、原因は、年数が経過した和瓦の下葺材の劣化に伴う雨漏れでした。瓦は、昔からからある伝統の屋根工事・屋根葺き作業です。

瓦の屋根の特徴として、陶器で焼いて出来ている為、火・雨・熱に強く、瓦一つ一つの取り外しが可能なため、1枚が割れても取替えが可能です。しかも、屋根が重く強風にも飛ばされない、メンテナンス的には非常に適しています。しかし、1枚1枚を重ねて葺いている為、大きな隙間が出来てしまし、横から降ってくる強い雨には弱く、雨漏りの原因になってしまうのです。そこで大切なのは、中に浸入した、雨を如何に、内部に通さないかそして、外へ逃がすか、と言う考え方です。

今回は、瓦屋根の下に吹かれている、ルーフィングシート(現在)と言われている、ペーパー状のシートの劣化により、内部に漏れていたものです。このルーフィングシートとは、浸透性に優れており、大切な2次防水の材料です。今回、このシートの劣化が原因ですので、張替作業をする必要性にせまられています。

一度瓦を剥がし、内部の瓦桟と言われる木部を交換して、敷直し、再度瓦を戻さないと、雨漏りは止まりません。既存の部材を使用する、雨漏りの屋根修理の中で、予算が最も掛かってしまう雨漏り工事です。ご年配の方がお住まいになっていますので、どうご提案をしようか迷っています・・・・・・。

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