雨漏りとは?

本来建築物対して、浸入してはならない雨が、何らかの原因で、建築物内部に浸入する事である。
その雨が建築物内部に浸入する要因は様々で以下の通りです。
①設計上の段階で起こり得るべくして発生した雨漏り
②施工不良による雨漏り
③気象条件が引き起こす経年劣化(紫外線・雨・風・雪・地震)による雨漏り だと言われています。
何故、雨漏りを止めるのが難しいのか、それは、雨漏りの浸入経路・浸出経路が単純化しておらず、複雑な経路により、発生するパターンが存在し、単純に解明・解決が出来ないと言う点にあります。
雨漏りの発生パターンとして、以下の通りです。
① 1箇所から侵入した雨が、1箇所から漏れ出す単一雨漏り。
② 1箇所から雨が浸入した雨が、複数から漏れ出す複数浸出雨漏り。
③ 複数の穴から侵入した雨が1箇所から漏れ出す複数侵入雨漏り。
④ 各要因の複雑な相互性により複数の部分から雨が浸入し、複数から漏れ出す創発雨漏りが存在します。
また、雨漏り発生部位が、高層階外壁・急勾配の屋根上・建物間が狭い場所等と様々であり、その部位に行くまでに手間暇や高所による危険作業、また特別な機械を使用しなくては、原因究明・修理が出来ない等も上げられます。
最近の建築物は、雨が浸入しそうな部位に関して建築材料に防水性を依存する傾向があり、昔から考えられていた、雨仕舞い(建物内部に雨が浸入しくい造り)の考え方が、私達人間のニーズから、建築材料の多様化・建築物のデザイン性を重んじる傾向が、更に雨漏りの数を加速化させています。

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