千葉市若葉区事務所近くにて雨漏り散水調査を行いました。

こんにちは!千葉市若葉区にて雨漏り調査・修理をしております、グローイングホームの宮垣です。今回

は2階和室天井より、雨漏りが発生してしまったとの事で、2名体制にて雨漏り散水調査を行う事になりました。

2階の屋根材は、和瓦で葺かれていました。以前、流しの業者が、お客様をだまし、瓦ロックと称して、瓦1枚・1枚にシーリングを行っていた時期があり、その施工がもたらす弊害とも言える典型的な雨漏りでした。

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当日、2階に上がり、最初に棟部の漆喰廻りのみに雨漏り散水調査を行いました。1時間経過しましたが、雨漏りの具像(発生)は確認されませんでした。

次に、瓦本体に、雨漏り散水調査を行いました。約1時間経過しましたが、雨漏りの具像(発生)は確認されませんでした。

次に、棟部の1地番高い位置で、各しっくい棟が4か所集まっている部分の漆喰が剝がれていましたので、その部分に雨漏り散水調査を行いました。約10分後に、3M下がった棟漆喰部分の内部から、外に散水水が流れ出ていました。更に5分後位に、その先の、棟漆喰部分内部から、散水水が流れ出てきました。

そして、30分位経過後、内部天井材に雨水が落ちる音を確認して、更に15分後、4か所から、雨漏りの具像(発生)が確認されました。

散水をしている部分から、近い場所もありましたが、3M前後、離れた所に雨漏り具像(発生)が確認されました。

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この現象は、瓦ロックと称する施工がもたらした、まったく建築施工を無視したやりかたです。本来瓦材は横殴りの雨や、豪雨等が発生した場合は、瓦内部に雨水が浸入します。それを下葺き材と言われるシート状のもので雨水を止め、速やかに外部に流れ出る仕組みになっております。その仕組みを強制的に瓦本体に止めてしまう施工をしてしまっていますので、内部に入った雨水の逃げ道を塞いでいる事になります。このロックと称する、シーリング工事だけでは、完全に瓦内部に雨水入れない様にする事が出来ないのです。この施工で止めてしまおうと思う事自体、屋根工事の考え方の真逆の発想です。こうなってしまっては、葺き直すしか、方法がない様に思います。

以上です。

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