「外壁カバー工法の落とし穴!」外壁サイディングの雨漏り散水試験調査を行いました

こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。
今回ご紹介する、雨漏り散水調査案件ですが、現場は香取郡神崎町の某住宅街です。1階リビング出窓、窓枠より雨漏りが発生しているとの事で現場確認に伺いお客様からお話を聞いて参りました。
現場にて確認をさせて頂き、まず最初に感じたのは、「この外壁昔見た覚えがある」たしか、FRP樹脂で出来ていて裏側に断熱材のない、例えればお面の様に表面の形がそのまま裏側に現れている厚みが5㎜前後しかない外壁材だと記憶していました。今回の雨漏りは、間口1.5間の出窓内部木枠上窓からの漏水との事なので、更に細かくそのFRP外壁を確認していきました。まず、全体の表面が反り返っていて、サイディングを繋ぐジョイント部に隙間が出来ていました。どう考えても内部に雨水は入り込んでいるだろうなと思う状態でした。更にその出窓廻りも含めた、2階の引き違いサッシ廻りも隙間だらけで、尚且つ取付当時に施工したシーリングが皆劣化していて、役にたっていません。これが外壁カバー工法による、10年後の悪い例です。特に今回の場合は、一時的にはやったFRP外壁なのでなおさらです。このFRP外壁は、見た目だけの雰囲気良く石調張りでかっこいいのですが、全く雨風紫外線の事を考えていない外壁材です。

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外壁カバー工法事体を全否定している訳ではなく、施工をする前に2次防水の事をしっかり考え、雨仕舞いを施す工事が大切だと言う事です。今回の場合で施工手順をお話ししますとまず、FRP外壁材は全撤去、更にその内部にある既設リシン吹き外壁材に発生している、ひび割れ、貫通部不備をシーリング処理。その後に出来れば一度散水試験を行ない、漏水確認、確認後雨仕舞いを考えた、透湿シート張り、ブチルテープ張り、通気胴縁の取付、そして、新規カバーする外壁材を張り付けていく、このプロセスが大切なのです。一度被せてしまった外壁は、内部で漏水してしまうと、後々大変です。雨漏りには絶対とう事が有りませんので、将来の起きうる状況を想定するのは基本だと思っています。外壁カバー工法をお考えの方は、必ず業者さんに確認しておきたい事ですね。
雨漏り散水試験調査の話に戻りますが、現場確認の状況をご説明して話し合った結果、散水試験調査を行い、しっかり雨漏りの原因を付き詰め、これを機に修理を考えて行きたいとの事でしたので、日程を調整して、再度伺う事になりました。
次回にこの続きはご報告致します。

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