和室の天井・壁からの雨漏り

お電話を頂き、雨漏り散水調査の為の現場確認に、まず伺うのですが、ご自宅に到着して、インターフォンを押して、お客様とご対面させて頂いた後、部屋内の雨漏りの状況を確認するのですが、木造住宅では、意外と多いのが和室の壁・天井に雨染みが出ているケースです。その現象は、私が思うにはいくつかの理由がある様に思うのですが…。 一つ目は、和室の場合、サッシの取付方法が、洋間と違い、柱の外側に付ける為、外壁等発生したヒビに、入った雨水がダイレクトに柱の取り合い部に落ちて来る為、鴨居の内側から漏水が良く確認されます。現場確認の際、この雨染み後は、「最近の染みではありませんね」と尋ねると、結構皆さん、「でも最近気づいたのですが…。」と答える方も多いです。 和室の窓のところには、障子が内側に取付てありますので、解り難いのかもしれません。 二つ目は、部屋内部の造作方法として、大壁造りと芯壁造りに分かれます。和室の場合は芯壁造りで、構造材の柱が、部屋内部に現れていて、柱と柱の内部に壁を入れ込んで造作してあります。それに比べて、大壁造りは、柱の上に、内部壁材を被せてしまう為、柱が見えません。結果、雨漏りも、和室の場合、生活している私たちの目につき易い点もあり、確認が容易なのかもしれません。 三つ目は、和室の多いお宅は、瓦屋根で葺いている住宅が多いから? 瓦屋根で葺いてあるお宅は、1階の屋根が多く存在する様な、(下屋)設計が多くみられます。雨漏りの原因として、比較的多いのが、壁と瓦屋根との(90°)の取り合い部からです。その点を考えても、洋風なお宅は、総2階の設計が多いかと思います。雨漏りの原因を統計化していくと、同じ場所からの漏水が多く多発していますので、その点からすると和室は、定期的に雨漏りが発生していないか、と言う目で見てもらえれば嬉しく思います。

 

CIMG6814 CIMG6770 CIMG7360

« | »

記事一覧