ほとんどの方が勘違い? 外壁塗装では雨漏りが直らない理由(外壁塗装で雨漏りは直りますか?)

個人差はありますが、一般的な雨漏り修理の概念ですが、一番外側の直接雨が当たる部分を塗料で塗る事により、雨漏りが止まってくれる様な気がするかと思います。しかし、雨漏り調査・修理を多数させて頂いた私共の経験ですと、塗る事により雨漏りが直ってくてるケースは、意外と少ないです。もちろん全く直らないとも言えませんが、塗装の様に塗る事により、強制的に雨漏りを直すと言う考え方の前に(雨が当たらない方法はないか・雨が廻らない方法はないか・雨の抜け道を設ける方法はないか)等のプロセス含めた考え方で計画をしていかなければ、雨漏りは直らないからです。つまり、塗装工事は、最後の仕上げ作業であって、雨漏りの原因次第で、修理方法も全く違ってくると言う事です。
一つの例として、塗装屋さんが、雨漏り原因を分析・修理方法を勧める場合、多分塗装をする事により直ると思いますが・・・・。「塗装をして少し様子を見ましょうか」とか、屋根屋さんが雨漏りの修理を見立てる場合、「葺き替えすれば直るよ!奥さん」と言う流れになり易いです。つまり、自社の得意分野で修理を勧めたがると言う事です。
それでは雨漏りの原因として、木造住宅における発生頻度ベスト5を上げていきます。
(110番データーより)

①サッシュ周りのシーリング材(コーキング)の劣化・外壁材の目地の劣化
②屋上、ベランダなどの防水劣化及び排水部の不良
③板金等造作部材取り合い部(バルコニー・笠木・庇)からの漏水
④屋根材の割れ、瓦のずれ・下葺き材の経年劣化
⑤モルタル外壁のひび割れ

以上の雨漏りの発生頻度からしても、塗装工事にて直らない事がはっきりしています。大切なのは、雨漏りの原因を目視(見るだけ)で判断するのではなく、具体的な調査(再現散水調査・赤外線カメラ・水分計・蛍光塗料調査)等を行う事をお勧めします。

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