RCの外壁からの雨漏り 1

千葉市若葉区若松町531-590にて雨漏り調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。

今回はRC外壁からの雨漏り原因と題しまして雨漏り発生の観点からお伝えします。

RCとはReinforced-Concrete 補強されたコンクリートの頭文字をとったもので、鉄の棒をクロスに組み込んだ間にコンクリートを流し込む建築構造体です。
RC構造のメリットとして、デザイン性形状の自由度高く・防火性・防音性・地震強い(大空間も造りだせる)その反面、RC構造デメリットとして、建てるのにお金がかかる・熱伝導率が高い(構造体そのものが暑さ・寒さを伝えやすい)結露が発生する(カビの原因となる)汚れが付き易い(黒ずんだ外壁になる)施工をする人の技術に左右され易い等さまざまな面を持ち合わせています。
それでは、雨漏りとの関係性はどうでしょうか?

雨漏りと言う視点から、このRC構造(RC外壁)の検証をしたいと思います。RC構造の外壁において雨漏り原因の主な原因とは
① 開口部との取り合い部からの雨漏り
② 外壁本体のひび割れからの雨漏り
③ 打継目地からの雨漏り
④ コールドジョイントの発生により起こる雨漏り(施工の不具合)
⑤ その他貫通部からの雨漏りとなります。
以上の順番となります。

次に雨漏りは何時ごろから発生し易いのでしょうか?
一般的に築25年以上になると、雨漏りの兆候が出始めてきます。また、交通量の多い場所に隣接している場合や大きな地震の後に外壁にヒビ割れが入ってしまうケースもあり、それが原因で早い時期から発生してしまうケースもございます。

次に雨漏りの原因を調べる際に確認・注意すべき点は、外壁の仕上げ方により隠れて原因がある為確実な検証が必要です。

■タイル張り外壁の場合
① タイルのシーリング目地とRCの打継目地が同じ場所にあるか
② タイルの浮きはないか(浮いているという事は、水分の浸み込みがあると推測する)
③ タイルのひび割れはないか(そのひび割れの内部に別のひび割れが存在する)

■塗装仕上げの場合
① 塗膜は浮はないか(隠れた内部のひび割れに繋がっている)
② 塗膜に事態にひび割れはないか

■打ちぱなしの外壁
① 上記の確認も含めて
② コールドジョントはないか
③ 白い粉は出ていないか(エフロレッセンス)

以上が大まかな初期段階での検証です。次に開口部廻り・設備貫通部の部分を検証となって行きます。この続きは次回にお伝えします。失礼します。

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